三春モーグル、桜を求めてこぶをゆく

三春モーグル、桜を求めてこぶをゆく
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薪づくりで気温が高くなってもなかなか自転車に乗れずにぐすぶっていましたが、ようやく4月の3週目にして乗ることができました。
桜の開花が早くて平地はあっという間に終わってしまいましたが、三春ならまだあるだろうと行ってみることにしました。
三春の地形は、スキーのモーグルコースのようになっていてこぶのような小さな山というか高台というかそんなもっこりが続いているのです。シーズン初めのコース選択を間違えてしまったようです。

ここ自宅から、猪苗代湖に行くのと三春に行くのはほぼ同じ時間という環境ですが、思考が会津方面を向いているのでなかなか東へ行くという気持ちが湧いてこないのです。
自宅が、市内の猪苗代湖側にあるため5分走ると田んぼエリアに出るのですが、三春側へは国道を使って10分以上走らないと田んぼエリアに出ません。
そんな理由もあって、行っていない三春へ遅い桜を見に行くことにしたのです。

相棒は久しぶりのミニベロ。クリンチャータイヤです。

三春はいいところ。
自転車ではコース選びが運命を分ける。

三春は本当にいいところです。特に春は「里の春」という景色が続きばあちゃんの田舎に来たような懐かしい気持ちになるところです。
これから、田んぼに水が入ると空や丘の木々が映り込んでもっといい感じになります。
今回のコースは、独立した1本桜を回ることにしたので、最初の1本へ向かいましたがほどなく、ばあちゃんっちの裏山へ案内され、ひたすら急勾配を登らされます。
ぎりぎり回せますが、まだ1時間も経っていないので後のことを考えて降りて歩くことにしました。
どうも、コブの上をまともに横断している道のようでだんだん景色が良くなってきます。新緑樹の間間にピンクの小さな桜がぼんやりとあるのが見え隠れて、ウグイスの声が聞こえてきます。

ようやく、直線の道が空に消えているのであそこがこのコブの峠のようです。まるで登山です。
道が空から、下がると斜面に立つ農家の庭に花が見えてきました。
何気ない景色が絵のようで、引いて登ったご褒美でした。

忠七桜(2019年に台風で倒木)

「五斗蒔田桜」が一番だと勝手に思う。

先ほどから「三春」と言っていますが、今回紹介している桜は正確には郡山市です。境目辺りになりほとんど「三春」なので「三春」と書いちゃいます。地形も「三春」。
次の「五斗蒔田桜」(ごとまきた さくら)は、黒沢映画に出てくる「セット」のような桜なんです。誰もこんな道通らないというようなコブの道から、ひょいと見上げると田んぼの向こうの丘に1本堂々とした桜がのっしりと立っているのです。

こんなところに1本!
のんびり走るトラクターを見ているようです
花より幹や枝を見てしまいます

去年はここでコンビニおにぎりを頂きましたが、今年は何も買ってきてないしやけに見物人が多い。
佇まいと、人の少なさでこの桜が一番じゃないかと思うのです。
桜が咲いてる間は、持ち主の方が親切に車のスペースや説明ボードを置いています。ぽかぽかとやさしい春の陽のようないい方でした。

帰りはたぶん下り基調だと安心していましたが、そんなに甘くはありませんでした。それに、昼食にレバニラが食べたかったのですが、ちょうど良くお店が無く、コンビニの牛丼になってしまい「うまかった」のですが、満足感がないまま帰宅にいたりました。
体を慣らすべく次週も走っると誓いました。

露光が足りん
向こうに雪の安達太良山がみえます