故郷でミニベロ

故郷でミニベロ
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10月下旬。家人が喜多方市でワークショップに参加するとのことでそれに便乗して喜多方市でポタリングすることにした。
秋が深まると会津盆地は、深く雲海に沈むことがよくある。それも陽が上がるとすーと消えて快晴になる。しかし、その日は青空が見え隠れするものの気温が上がらず600mぐらいのところに、雲がずっと残っていた。

生まれ育った地でミニベロに乗れるのは、少しうれしい。大体のコースを決めて出発。この時期に乗るのがはじめてのため服装にずいぶん迷って、下は登山用のロングパンツにしてみた。


まずは、北にある小さな温泉街にある「示現寺」を目指す。ゆっくり盆地の端へ向かう道は上り坂が続く。稲刈りが終わった土の匂いを感じながらペダルを回す。ただ心配だったのは、温泉街に入ってからの急登。あそこを登れたらかなり自信がつくだろうが成功確率50%!
しかし、さしかかかあったところであっけなく着地。押して登るのも息絶え絶えで倒れそうでした。

小休憩して市内方面へ戻ります。
快適に下りを進むのですが汗が冷えて、声が出るほど寒い。ウィンドブレーカーを着る場所を探しながら下ると、途中に「日中線記念館」があり立ち寄ってみる。

ここが思いがけずいいところで、配線になった日中線(にっちゅうせん)の記念館になっていて懐かしい写真や駅舎が残っていて公園の一部として、この日も家族連れなどが芝生などでリラックスしていました。

日中線についてはこちらのページで詳細をご覧ください。
記憶によると私が高校を卒業して地元を離れるまではSLが走っていたような記憶がありますが、上記のページを読むと間違いなく走っていたようです。
喜多方市内の線路の一部は、3kmに渡ってしだれ桜が植えられ、春は観光の方々で大変賑わっています。
さて日中線を後に、勝福寺(しょうふくじ)へ向かいます。が、途中に立ち寄りたいお寺があるのでそこを経由して行くことにします。

ここ「願成寺」(がんじょうじ)は「会津大仏」として知られているお寺のようです。何度か訪れていますが、震災の後はあちらこちらに被害があり元の状態をかろうじて保っている状況です。
上記写真の楼門も凝った彫刻があったのですが、あちらこちら取れてしまって強度を保つために、ベニアが貼ってあるのが見えます。台無しだけれどしかたがありません。
残念な気持ちを吹っ切りつつ「勝福寺」へ向かいます。


こちらの里寺はかやぶき屋根の小さなお堂と四脚門があるだけのこぢんまりとした伽藍。県道沿いにあるにもかかわらず静かでお気に入りの場所です。

お昼になってしまいましたが、らーめんには目もくれず次の里寺へ。
市内を横断して西側にある「慶徳寺」へ向かいます。盆地なので少し山裾へ向かうと、だらだらと登りが続き修行のようです。
陸橋越えと川越を終えると、小さな集落へ入ります。

ようやく到着。ここは「慶徳寺」(けいとくじ)。
何がいいかって、ちょっと奥まったところにあり廻りは水田。鳥の声と風の音しか聞こえません。傾斜地にあって、遠く市内や東側の山渓が眺められて独り占めです。伽藍はこの門と奥に本堂がありますが普通の家のような感じです。

いいでしょうこの門も。茅葺きが好きなのかも知れません。左の銀杏が黄色になる頃は磐梯山は白くなっているはずです。
階段をお借りして少し補給食を食べて、あとは同じ道を戻るだけ。ただ、帰りは下り坂なので気が楽です。

市内へ戻ってきました。休みですが人がいませんね。

上の写真は、子どもの頃(高度経済成長期)には「マーケット」と呼ばれていた通りで、左右に肉屋、お菓子屋、漬物屋、魚屋などがありかなり賑やかな所でした。あの頃若かった母に連れられて来たのが嘘のように寂れてしまっています。

サイコンの記録を載せておきます。
ふるさとでのポタリングはすごく面白かった!自転車だと思いつきですぐに行動に移すことができるので、意外な発見があったりで知っている土地ながら新鮮なポタリングでした。
次は、友人の家や幼稚園、小学校、プラモ屋さんなど行こうかな。