三春の滝桜は史上最速で満開とな…
南会津一泊ツーリング
昨年は計画だけで行けなかった、一泊自転車キャンプを実行しようとあれこれともがいていました。
というのもキャンプグッズ一式を積んで峠を含めた長距離走行ができるのか。という不安が拭いきれないでいたのです。それに、初めての山深いコースでしたので自転車トラブルやくまさんなどの心配もあり不安が大きくなる小心者でした。
荷物が重くなるキャンプは止めて民宿泊の計画に変更しました。それでも多少の不安があったので友人を誘うことにいたしました。
コースは会津田島駅前まで車。田島駅から駒止峠を超えて只見方面に向い民宿に一泊。次の日は、只見川沿いに北上して金山から昭和村を超えて、田島駅に戻る150kmの道のり。
数十年ぶりの再開はツーリング
ずっとシーカヤックをしていたことは書きましたが、そのつながりの友人が中部から東北までおりまして若い頃は年に一度はどこかのキャンプ場に集合して飲み会をしていたのですが、5月GWは福島県の猪苗代湖でキャンプすることが恒例になっており、それは今でも続いていることを思い出して埼玉から来るK君を誘ってみたところ、いちもにもなく「いきましょう!」ということになりました。
埼玉と福島で年齢は約十歳はなれているので、そんなにプライベートな話をしたこともなかったのですが、FaceBookでお互いの近況がわかっていたので数十年の時間差は感じません。が、しかしお互い見た目が大きく変化しました(^^)
晴天!駒止峠。一日目。
猪苗代湖でロングキャンプしているK君と自転車を軽トラにピックアップして会津田島駅に到着。駐車場に車を置いて、8時30分少しひんやりする空気の中を出発!
ついついこちら方面に来てしまう会津の血。オートバイでは何度と無く走った道を今日は初めて自転車で走ります。
青い空とやさしい新緑のコントラストの山々を眺めながら、上り基調の国道289号を只見方面へ向います。K君は学生の時から乗ってるベテランでしかも大学はワンゲル部で、持久力は言わずもがな。
かくいう私は体力のないジジイ。自ずとその差が見えてきます。後から知ったのですがK君の自転車がとんでもない機能を持っていて、鬼に金棒状態でした。
私は、最大心拍数155で最近では最大値でした。
駒止峠を越えれば先は只見まで下り。最初に峠があってその先の目的地までは「下り」というのは精神的に楽ですね。新緑がきらきらする会津の山村をいくつも抜けながら快走して午前中に只見に着いてしまいました。
時間があったので、子どもたちが小さかった頃に来ていたキャンプ場へ行って昼食を食べ、田子倉湖までクライムすることにしました。
私に気を使って実力を出してなかったK君が、その実力をお披露目。3kmぐらいの登りでしたがカーボンのフレームとホイールでスイスイと見えなくなってしまいました。登りもさることながら下りでもその実力を開放!漕がずに一緒に下り始めたのですが、みるみる引き離されてしまいます。追いつこうとペダリングしても、なかなか追いつけないのにはビックリ!してしまいました。
高価な自転車は本当にそれなりの機能をもっているものなんですね…
比べるまで気にしていなかった私の自転車は鉄下駄だったとは。(ガク!)
後半の峠(舟鼻峠)が心配な二日目。
民宿は只見町中にある「やまね」さん。女将が緊急入院とのことで食事は向かいにある「ふる里」さんでいただきました。
二日目も快晴、マイナーな道を走るので念の為「おにぎり」ランチを頼んだのですが結構なボリュームがあって収納に苦労しました(^^)
只見川沿いに20kmほど北上して、金山町から右折して国道400号を使って田島町へ戻るルート。
金山町から登り基調になって後半に標高974mの舟鼻峠を越える私の難所が待っています。後半に峠があるパターンは、これまで走ったことがないのでジジイはこころの中で「たぶん歩く」と思っていました。
登りはK君が早いので先に行ってもらったのですが、次のコーナーぐらいにいるかと思うともうひとつ先を走っていて、予想以上に早いことにプレッシャーを感じつつひたすら漕ぎつつける。
新緑と空がうつくしい。のですが。
道の駅で聞いた情報が間違っていた。
お昼ごろに、疲労困憊で道の駅に着。
気温が高くなってきて日向はヒリヒリと暑い。日陰のベンチでおにぎりを頬張りながら先行きを心配している私。かたやK君は大きなおにぎり2つをぺろり!で、おかずの唐揚げまであっという間に完食。私はおにぎり一つも食べられず、唐揚げを食べて冷たい缶コーヒーで流し込むのがやっとの食欲。
そんな時に、隣の年配夫婦がめずらしそうに話しかけてきた。どうも、若くない二人が自転車で来ているのに興味をもったようです。どこからどこへいくのか。お年は。の問に答えるとその度に「おー!」というリアクション。この先の様子は大体で把握していたので、その夫婦にどこまで登りなのかを聞いてみたところ、トンネルが2つあってその先から下りである。とのこと。
長めのトンネルが2つあることは知っていたので、トンネルを出るまで頑張る。という覚悟を決める。
いよいよ正念場。刻々と傾斜を増していく。
道路を新しくしたようで、直線部分が長く自転車にはきびしい坂が永遠に続いています。要所でK君が待っていてくれて「休憩」。ひとごこちつく間もなく出発。で「休憩」。息がを整えていると「ブユ」が音もなく足にとりついて、払っても払っても次々に来るので気が休まりません。
走行中は気が付きませんでしたが、両足を数カ所やられました。(痒い)
途中、「はるぜみ」が鳴いているのが聞こえました。ちょっと早い気がしますが私には気持ちの良い夏を感じさせる風物詩です。
もう稜線が目の高さになっているのでですが、トンネルがまだありません。不安に思いつつ「白森清水」で大休止を終えて2kmほど進んだら「下り」が始まってトンネルが現れました。??トンネルは登りのはず。ー 道の駅の夫婦は、逆からの様子を私達に伝えたのですね。
思ったより早く現れた下り坂をのスピードとアスファルトの振動を楽しみつつ、高度を下げると田島の町が眼下に現れツーリングの終わり実感させます。
思い知った自転車の格差。
初めての一泊グループライドは無事に終わりました。事故もパンクもなく予定通り新緑のいい季節の中を友人とツーリングできたことに感謝。二日続けて60km以上を走ることもできて体力的な自信も少し出てきて、自転車に関する知識も少し増えました。いいことです。
しかし、寝た子を起こしてしまった気がします。20万円と100万円の自転車でその差が大きくあるのは当たり前とわかっていても、非力な人力を許されるお金で解決できるのであれば行動範囲が広がるのではないだろうかと正当化しようとしている自分が出てきました(汗)
カーボンホイール、ホシイ。
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