ジジイ ニット帽を編む

ジジイ ニット帽を編む
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イントロがだらだらと始まりますので、急ぐ方は読み飛ばしてください。
自転車は乗ってるんですが、長距離を走るわけでもなくかといって輪行しているわけでもなくここに書くほどの内容がないので書いていません。自分的には走った満足感があるだけ。
特に冬は、自転車に乗る機会はぐっと減るのですがこの冬はなんと12月も1月も乗れましたので予報どおり暖冬なんですね。
会津の山間部でも雪が積もらずに、今年は水不足になるのではないかと心配しているようです。

さて話は変わりまして、食べ物。米や野菜など自分で作っている人は相当いらっしゃいますね。
着るもの。生地を買ってきてご自分で作る方、これも相当数いらっしゃいますね。
自分で作る「自家製」ということにすごく魅力を感じます。きっかけはカヤックを自分で作り、ついでにチュリックも作ってみたところ「自分で作れるんだ!」人は昔から生活に必要なものは自分で作って生きてきたんだと再認識した次第。
土地は無いので食べ物は作れそうにないので、身に付けるものとして「編み物」をやってみようと思いました。そう、何十年も前に。編みかけのセーターやらなんやらがしばらく物置にありましたっけ。
最初から大物に挑戦して自滅していたのを反省し、数年前からは「帽子」に特化してあみあみしていましたが、どうにも続かなかった…

2023-2024年冬はこれまでの失敗(未完成)を踏まえて再々挑戦となり、ようやく数年越しの3つのニット帽を作りました。

参考にしたYouTubeリンクをはっておきましたので、彼、彼女たちのすばらしい技術を自分のものにしてください。[参考YouTube]

編み物を文字と写真で説明するのは難しいことだとは承知していますが、ままお付き合いください。

↓これはデザインを参考にしている本。すべて一人の男性が編んだものです。

これまでの失敗の原因

・編み目が硬いので続かなかった
・色が単色で編んでいて面白くなかった
・ただ編んでいて飽きた
・毛糸が細かったので進みが遅かった

性格が飽きっぽくてせっかちなので、基礎もないのに早く完成形が見たいあまりに先を急ぎ、ぐちゃぐちゃになってしまう。今回はYoutubeで疑問点を検索、実践。より簡単にできるニット帽を編んで自分に自信を持たせることを目標とした。

ニット帽は早く編めて、簡単、場所を取らない。のがいいです。

No.01

まず、1つ完成させる!

これまでのスタイルとしてかっこいいと思う「棒編み」オンリーでしたが、今回は「輪針」を使うことにしました。
Amazonで物色したのですがよくわからず、市内の手芸店で8号40cmと6号40cmの輪針を購入してきました。さて、毛糸です。
そこそこ太くて編んでて楽しいカラフルなものと思い、ダイソーに行ってみたのですが思うような太さと色がなく断念し、Amazonで途中から色が変わる毛糸(下記リンク)を購入してスタートです。

糸はたぶん太くて(短時間で編めるから)明るい(目が見えやすいから)ものが最初は編みやすいと思います。それから糸はウール100%ばかりではありません。100%は値段が高いのでアクリルが混じったものが主流です。100円ショップに売っているアクリル100%の糸は私には編みにくかったです。

使ったもの(猫は除く)

必須のテクニック!

最低限の編み物テクニックは「おもて編」と「うら編み」だけです。これだけで輪針だと筒状に編めるので見ながら適当なところで終えて、上を閉じればいいのです。
絞らないで閉じれば黄門様の帽子のようになり、絞ればニット帽になります。
それをきっかけにして、次のテクニックを身につければいいのです。最初は欲張らずに1つ完成させてください。まだ3つしか作っていない私からの教訓です。

必要なもの
・使用針:棒編み9〜10号
・毛糸:60%アクリル・40%ウール 200g 350m 1つあれば充分
・とじ針
・ハサミ
・マーカー(途中に印をつけるためのプラの輪っか)
・必要に応じて、ぼんぼんメーカー(頭頂部につけるイガグリみたいなやつ)

最初に買った毛糸(1玉で充分)

編み込みをしてみたくて作ったNo3

使う糸で試し編みをして、それを基本にして帽子のサイズ(目の数)を決める目安にします。面倒ですが、これをやらないと目的のサイズに仕上げられません。
帽子なので、高さは見ながら調整してもできるのですが頭のサイズは合わせないとどうにもなりません。
まず使う毛糸で幅10cm×4段ぐらいを編みはじめの編み方でで編んでみます。(1目ゴム編みや2目ゴム編みなど)編み方でずいぶんサイズが違います。
メジャーで横サイズを測ってそこに目がいくつあるか数えてください。
ゲージが20目で10cmなら頭のサイズが60cmの場合は、目の数にすると60cm➗10cm=6倍。
20目×6=120目となります。しかし、ニット帽は伸ばして着用するので少し少なめで考えたほうがいいです。100目ぐらいでいいのではないかと思います。(偶数のほうが何かと便利)

用語
「目」とは横方向の単位で、縦方向は「段」とカウントします。
「ゲージ」とはサイズの目安とするものです。糸の太さや材質、編み方で大きさが変わるので、ある程度のサイズを編んでみてサイズの目安にするものです。
毛糸玉のラベルに「標準ゲージ」という記載があるので目安になりますが、ゲージは必ず一度編んでみることをお勧めします。

頭のサイズの「目の数」がわかったのでスタートです。
最初に「作り目」という作業で100目をつくります。しかし!輪針で「作り目」を作る場合は1目多く作ってください。(今回は101目つくります)その1目はつなぐための目として使うので輪にした場合100目になります。
作り目は、数えながら作るのですがこれが面倒です。途中で数がわからなくなったり、作り目の張り具合が揃っていなかったりトラブルが続出しますが頑張って。

作り目から4段編んだところ

ここが基本となるところなので、じっくり確実に行動してください。
端っこの仕上がりはかなり目につくところです。均等な張り具合の作り目を心がけてください。

2玉あれば間に合います

色選びは難しい。2目ゴム編みで12cmぐらいの様子

最初は輪をつなげるため、1目を左に移して右針で2目をいっしょに編みます。これで輪になったのでひたすらアミアミします。(全体で100目になります)


最初の5cmぐらいは、伸縮性のある「ゴム編み」にします。セーターの裾や袖口などが「ゴム編み」です。「ゴム編み」には種類があり、「一目ゴム編み」と「二目ゴム編み」などでお好みでかまいません。

交互に続けていくわけですが、これが意外と難しい。「あれ、次は表目だっけ?」となります。1、2段だと目を見ても表か裏目かが全くわかりません。集中してください。

力の入れ加減は、文字では表現しづらいのですが「ゆるく」です。目をきつくすると編みにくくなり断念する原因になりますから、糸を優しく引っ張る程度です。並太だと編んでいる部分が3cm以上は開くようにしています。
力加減は何度か編んで、感覚をつかむしか無いと思います。
私は、最初ぎちぎちにして編んでいましたが目が取りづらく何度途中でやめたことか。

ゴム編みを適当な高さを編んだら、後は「おもて編み」で高さ15〜20cmを目安にひたすらアミアミです。
毎日少しずつ編んでここまででかかる時間は、私の場合は約2週間以ぐらいでした。

試着してみて長さを確認

用語
編みの基本は「おもて編」と「うら編」です。
「一目ゴム編み」」は「おもて編」と「うら編」を交互に編んでいく方法で、「二目ゴム編み」は「おもて編」2回編んだら「うら編」を2回編むのを繰り返します。

好みの高さまで編んだら、仕上げ作業に入ります。
頭頂部分を閉じる作業ですが、閉じる前に「減らし目」作業をして頭頂部を三角に近づけます。今まで100目あったのを、2目で1目にする「減らし目」作業で一周すると半分の50目になって頭頂部が少し閉じる感じになるわけです。

そこからは徐々に減らし目をして、閉じていく作業をしますがだいたいのところで、巾着の口を紐で絞るような方法で閉じます。

後は、余った糸を処理して完成です。この糸処理はかなり重要と考えています。糸のハシが見えているだけで「素人」感がでてしまいますので、最後まで気を抜かずに仕上げましょう。
ぽんぽんを作って作るのもいいですね。私は、ポンポンメーカーを買ったので付けましたが、ご年齢によってはかわいすぎてしまうかもしれません。

減らし目の途中(マーカーで減らしめ位置を設定)
2目1度の減らし目を5段ぐらいやって、閉じたところ
適当にデザインしましたけど、編み物のブログじゃないです

雑感

単純作業(頭は使う)を続けてものを作り上げるのはなかなかの根気が必要で、机での作業が仕事の私には外で体を動かすほうが好みではありますが、これはこれで違う面白さがあって好きになりました。アミアミしていることで無心になれて、嫌なことをすっかり忘れられます。昔お世話になった師匠はよくパチンコにかよっていて、なぜか聞いたところ「仕事のことを忘れられる」と言っていたのを思い出しました。

編み物は理系ですね。
ここでやっておかなければならないことを1つ1つきっちりやってないと普通のものはできません。やるべきことを「やる!」その積み重ね。人生のようです。面倒くさがりな私には向いてない気がしますがそのことがわかるのに、無駄に数年過ごしました。それも人生。

編み方や編み方の組み合わせ、編み込み…などやってみたいことが山程ありますが、毎年の冬だけでどこまで習得できるのか楽しい長期戦になりそうです。3つ作ってみると編み物が面倒くさいという感覚がなくなりました。むしろ、手がさみしい気持ちです。
最終的には、グランドーターや大甥・大姪にプレゼントすることを目標にしてアミアミする予定です。

YouTubeで見ましたが、植物繊維みたいな糸で、夏の麦わら帽子みたいなものも編めるようですね。
かぎ針編みでしたが、これもおもしろそうなので是非やってみたい。年中アミアミできそうです。

並べて見せるほどのものではないですが…

No.01(イメージ図はクリック)
No.02(イメージ図はクリック)
No.03(イメージ図はクリック)

[参考YouTube]

作るための参考になります。作った後も見返してみると、その意味に気づいたりその通りにやっていたと思ったら間違っていたりと、まぁ動画は便利です。

この中では一番わかりやすい
このぐらい太い糸だとサクサク進みそう
いい感覚してると思う。技術もすごそう。
3本で完結する動画です