三春町 旧吉田家住宅

三春町 旧吉田家住宅
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今日の練習は、滝桜で全国区になっている隣町「三春町」へ。
往復たったの40kmぐらい。
ただ三春町は起伏が激しい地形なので、それなりの傾斜が待っています。
目的は、生糸で財を成した「旧吉田家住宅」を観にいくこと。少し前にBSの古い家屋を訪ねる番組で紹介されてたので観てみることにしました。
※写真多めです

近くから採石した大きな石材が敷き詰められています

明治28年に建てられた、おしげない家屋

吉田誠次郎は、三春町の商人の娘と結婚して養子になり、生糸商人として活躍し商才があったのか、外国人向けの錦絵や書画なども扱い、後には金融業も営み一代で財を築いた人物です。
内部は、腕の確かな当時の職人達が確かな仕事をしたようで、先の地震でも影響が無かったそうで、廊下、部屋、階段など歩いてもしっかりした作りが感じられる高質感です。
しかし、奇抜なデザインや高級木(唐木)を複数、1つの床の間に使用したりでゴテゴテ感がありますが
主人の要望(わがまま)をかたちにできる職人がいたんですね。

1階:客間から次の間。奥に見えるのは水屋。(真鍮の水道蛇口あり)
1階:欄間(天井が高い)
1階:客間から庭。
1階:次間
1階:次の間から客間。

消化器は必須でしょうけど、床の間の関連のない人形などは無い方がいいような…なるべく当時の状態を再現して欲しいところですが、ご事情お察しします。

2階:寝室(約6畳半) 薩摩杉の天井(経年で節が黒くなるのが特徴)

丸窓は西側にあり、夕方になると季節季節でいろいろな影を落とし色も変わるそうでいい演出です。

メリハリがあるいい部屋です。
2階:寝室手前の3畳間。
2階:3畳間の欄間から観る、寝室。
2階:三春では初めての2階建ての家だったそうです。
庭への入り口
家紋?こんなところに贅沢。
見た目はそんな豪華な感じがしないのだけれど。
この長さの石柱をどうやって運んだのか。

職人の技を永年残して欲しい

平成6年に、三春町に移譲され改修工事をして平成10年に「三春町伝承館」という公民館施設として開館したそうです。ですので、スペースは会議や研修会場として利用できるみたいなのですが、これは見学専用施設としての利用だけにしたほうが傷まずに、良さそうな気がします。
入館が今のところ無料なので、少し整えが終わったら有料にして維持することに注力することを願います。いつまでも職人達の技を残して欲しい。

三春町文化伝承館
福島県田村郡三春町字大町82
●開館時間:9時〜16時30分(入館16時まで)
●休館日:月曜日・祝日の翌日 ※冬季休館あり
●入場料:無料
●駐車場:なし(三春交流館などをご利用下さい)