ついにバイク自主返納

ついにバイク自主返納

その日はきました。
家族からの愛の言葉をうけて、バイクを処分するため転倒した時にバイクを保管してくれているバイク屋へ出向き処分の話をしてきました。
バイク屋さんは、山村の小さな駅の近くにあり電話では何度かお礼などで声なじみになってるほぼ同年代のオヤジである。
8月3日快晴。何とか歩けてるし車も運転できるので、久しぶりにドライブなのだ。
偶然にも、助けてくれた女性の家も近くで知り合いということで手土産を3つ購入して、田園地帯を東に車を飛ばす。

久しぶりの高速道路と運転

お昼近くに、バイク屋に着いた。
夏のアスファルトが熱を持って人を寄せ付けない夏の昼。通りの右側に汚れたメーカーの看板があった。
左に工場の入り口があるが、奥は真っ暗で何も見えない。右が店舗だがガラスに空が映っていて中は見えない。工場側に車を止めて、声をかけると店主が出てきた。
50代男性。にこやかな笑顔で近寄ってきた。
事故状況や町の様子、バイクのことなど話し好きな店主に質問されるまま答えるカタチで会話がつきず、お客さんの来店で一区切り。
バイクの廃車をお願いし深く礼を言って店を後にした。
オイルの臭いと工場の湿った空気がいつまでも離れず、あのバイクで行ったいろいろなシーンが思い浮かんだ。
悲しいが仕方が無い。もう乗れないだろうな。バイク。
感傷的な盆地の景色を、車が切り裂いて走る。