2021年夏。お盆休みに梅雨の…
2026春の「いないち」猪苗代湖
- 2026.06.01
- 自転車ライフ
昨年の師走に一年間の走行記録をまとめていたのですが、頓挫したまま年が明けて春が来ました。
また大好きな「いないち」に行ってきたのでアップします。今回は光が良かったのか写真がすごくいい感じに記録されて、いるのでぜひご覧ください。
下記の「参考URL」のコースとは少し違いますので、体力あったコースを選んでください。
■天気:晴れ 最高気温30℃ 湿度56%
■自転車
GIANT Revolt 2000
105+GRTクランク 11-34T
タイヤ:38c グラベルキング
■走行距離:55km
■獲得標高:517m
■時間:3:24
郡山市在住 71歳 男性
参考URL:公式イナイチ

地図:https://maps.app.goo.gl/hztqtLoPSKaShXV48
春すでに深く、野には若草の匂い満ち、夏の気配さえほの見ゆる頃、予はまた猪苗代湖のほとりへと車を走らせたり。
年は七十を越え、脚力も肺の力も、もはや若き日のごとくならず。されど不思議なるかな、胸の奥にはなお、風を切って野山をめぐらんとする小さき火の燃え残りあり。
朝の光に誘われるようにして、その火はふたたび赤くなり、予を湖へ、山へ、そして遠き道へと押し出すのであった。
どこに車を止めますか。
車前提で話が強引に進みます。
県外からおいでの方が停めやすいのは「道の駅いなわしろ」ですね。高速から近くてトイレもきれい、駐車場も広い。でも、ここに駐車して半日以上ライドにでかけてもいいのでしょうか?
ということで、道の駅に問い合わせてみました。下記の回答がありました。
「道の駅猪苗代では、駐車場での留め置き駐車はご遠慮いただいております。
他の駐車場をご利用頂ければと思います。」
ということなので、「道の駅猪苗代」への長時間駐車はできません。
下記の情報は、利用したことがあるところ以外は、ネット情報なのでご自分で確認なさってください。
■上戸浜駐車場
今回で2度目の利用です。郡山方面から49号線を来て最初に猪苗代湖が見えるがここです。広くて車の出入りが多いので防犯を考えてここにしました。
・969-2275 福島県山潟釜脇7-2
・無料
・トイレはなし ベンチあり
・少し猪苗代方面に走るとコンビニが右にあり
■志田浜駐車場
上戸から500m先にある駐車場で昔は賑わっていたという錆びれ感があるところです
・トイレがありますが、きれいではありません
・無料ですが、混雑対策として夏季には一部有料となることがある
・駐車可能なのは午前8時頃から夕方までで、それ以降は閉鎖される
■野口英世記念館の裏にある町営駐車場
・住所:福島県耶麻郡猪苗代町大字三ツ和字前田
・無料
■長浜駐車場
遊覧船の乗り場がある駐車場です。あまり広くないので遠慮したほうがいいと思われる駐車場です。大型の観光バスなども入るのでトイレ休憩ですね。
・トイレあり(きれい)
・国道沿いですがちいさめ
■会津レクリエーション駐車場
南へ向かう分岐にある県の施設です。
・住所:会津若松市湊町大字赤井字笹山原
(第1駐車場:73台)(第2駐車場:74台)(第3駐車場:91台)(第4駐車場:96台)
・24時間使用可
・トイレあり
■その他
猪苗代湖の南側はキャンプ場が多くあります。
秋山浜や館浜(たてはま)などは無料でキャンプができるので、キャンプとしながらライドをするのも一案です。
朝まだき、郡山の家を出で、車は猪苗代の方へ向かう。
道々、田は静かに広がり、遠くの山々は薄き霞をまといて、いかにも会津の春らしき趣を見せていた。上戸浜の駐車場に車を置き、自転車を降ろし、靴を締め、手袋をはめる。
この支度のひとつひとつが、今となっては旅の儀式のようにも思われる。
湖は静かに光を含み、遠く磐梯の山容は、春霞のうちにおごそかに立てり。
その姿を見るたび、予はいつも、ただ美しいという言葉だけでは足りぬものを感じる。大きく、静かで、しかもどこか人を励ますような山である。
いざ左回りに湖畔の道へ踏み出せば、先ほどまでの億劫なる心は、いつしか朝風の中に消え失せぬ。

国道49号線を西に向かいます(走行約3km)

国道をそれた、湖沿いのサイクリングロード。野口英世記念館の手前です。
葦が生い茂った湖のわきを走るのは気持ちがいい。オオヨシキリがあちこちで鳴いています。(走行約6km)
国道をしばし走り、やがて湖に沿う道へ入る。
葦は青々と茂り、鳥の声はそこかしこに満ち、湖面は風に揺れて細かき銀の鱗を散らす。右手には磐梯山が大きく姿を現し、その稜線は空を押し上げるがごとく見えた。
人の営みから少し離れたるこの道において、予はただ車輪の音と、己が息づかいと、風のささやきを聞くのみであった。

上記と同じサイクリングロード。右には磐梯山がどーんと見えます。

長浜まできました。亀と白鳥です。このときちょうど観光バスから中華系の団体さんが降りてきて、亀丸に乗り込むところでした。(走行約9km)
時おり、湖畔に立ち止まり、水際へ目をやる。
湖は語らず、ただそこにある。されど長き時を湛えたる水は、人の心のざわめきを静かに受け止める力を持つものらしい。
若き頃には、目的地へ急ぐことばかりを考えた。されど今は、一つの景色の前に足を止めることもまた、旅の大切なる楽しみであると知った。

中田浜
会津リクリエーション公園を過ぎて、湖側へ左折すると木漏れ日が気持ちいい道路を走ることができます。少し進むと視界がひらけて湖が現れます。

中田浜マリーナ
山岳コース1

中田浜を超えると1つ目の山岳コースが急に現れます。本当に急に現れます。
一部の登りは「15%」と表示がありますが距離は短いのでなんとかなります。
春の新緑は、どこにいっても本当に美しい。標高によってはハルゼミがやさしい合唱を聞かせてくれ癒されます。
今回車はほぼ通りませんでした。山岳コース2で1台すれ違ったのみ。自転車にも会いませんでした。
静かなので、クマが余計に心配ですが時々「ホイッスル」を吹きながら威嚇します。
されど、この「いないち」は、ただ平穏なる湖畔の遊びにあらず。
中田浜を過ぐれば、にわかに坂道は牙をむき、老いし脚に容赦なく問いを投げかける。勾配は時に厳しく、息は乱れ、太腿には鈍き重みが宿る。
それでもペダルを一踏み、また一踏みと進めば、道は少しずつ後ろへ退き、身体の苦しさの奥に、妙なる充実が芽生えてくる。
森は深く、木々は道の両側より覆いかぶさるように枝を伸ばす。
時には熊の影さえ心にちらつく。予は鈴を頼みとし、時に笛を吹き鳴らして、木漏れ日の山道を進みたり。
風は湖畔のそれと異なり、森の中ではひんやりと湿り気を帯びている。そこには、湖とはまた別の、山の静けさがあった。

この道のすぐ左側が登りの道になっています。見えている影あたりを左へUターンするように急坂を登る。(右の写真参照)

写真左の道から来て、右の「赤崎」の看板方面へUターンするような感じで進みます。(昨年の秋の写真)
ここを曲がらないで進むと、部落を抜けて県道に突き当たります。
山岳コース2

途中から「郡山市」に入ります。

山岳コースが終わって、ご褒美の絶景がつづく道です。

奥が磐梯山
登り尽くしたるのち、視界はふいに開ける。
その瞬間、先ほどまでの苦しさは嘘のように遠ざかり、眼前には大きな湖と、蒼き空と、重なり合う山々が広がる。
湖は大きく、空は蒼く、山々は遠く重なりて、あたかも一幅の絵を見るがごとし。
この一瞬のために坂を登り、この一瞬のために息を切らすのだと、予はひそかに思いぬ。
猪苗代湖の道は、場所ごとに表情を変える。
北に磐梯山を仰ぎ、西には森深き道を抜け、南に至れば湖越しに遠き飯豊の雪を望む。東へ回れば、開けた道と風の強さが旅人を迎える。
同じ湖をめぐる旅でありながら、ひと曲がりごとに別の景色が現れる。その変化こそ、この道の尽きせぬ妙味であろう。



しばらく湖沿いの道路が続きます

鬼沼


舟津公園を過ぎて渡る「舟津川」。 奥が猪苗代湖。

東側に入ったあたりの田んぼと磐梯山
また、湖畔には人の暮らしの気配もある。
小さき集落、畑、古びた家並み、道端に咲く名も知らぬ花。そうしたものが、ただの運動としての自転車旅を、ひとつの土地を味わう旅へと変えてくれる。
速度を落とせば見えるものがある。耳を澄ませば聞こえるものがある。年を重ねてからの自転車には、そうした静かな発見がよく似合う。
やがて道はふたたび上戸浜へと近づく。
出発した時には遠く感じられた湖の一周も、終わりが見えればどこか惜しくなる。疲れた身体は早く休みたいと訴えるが、心はなお、もう少しこの風の中にいたいと願う。
走り終えたる身には疲れあり。
されど心には、静かなる満足が満ちていた。

遠き旅に出ずとも、身近き土地にこれほど美しき野と水と山がある。
若き頃には、遠くへ行くことばかりが旅だと思っていた。しかし今は違う。近き場所にも、幾度訪れても尽きぬ味わいがある。
これをありがたしと言わずして、何と言うべきか。
ただし、湖畔の風を侮るべからず。
とりわけ春と秋、猪苗代湖の東側には強き風の吹くことあり。追い風は人を勇ませるが、向かい風は時に心までも折らんとする。
天気を見る者は、気温のみならず風をもよく確かむべし。空の色、雲の流れ、湖面の波立ち、それらもまた旅の大切なる案内人である。
老いの身なればこそ、無理をせず、急がず、見栄を張らず、細く、長く、自然と自転車を友として歩まん。
速さを競う旅ではない。距離を誇る旅でもない。
ただ、自分の脚で進み、自分の目で見、自分の心で感じる。
それが、今の予にふさわしき楽しみ方なのである。

山で磐梯山が隠れました

もうゴールは目前。

上戸駐車場へ戻りました

自宅へ向かって振り返ると、春と夏がせめぎ合ってる空でした
遠くないところに美しいフィールドがそこかしこにある環境は本当に恵まれていると思っています。日帰りで楽しめるのですからありがたいことです。
しかし、自宅から自転車で来るにはひと峠越えなければなりませんので老体にはきついと思っています。細く長く、自転車とアウトドアを愉しむ所存にございます。
末筆ですが、「風」について書いておくのを忘れましたので書きます。
猪苗代湖の東側(郡山市側)は風が吹くエリアになっています。特に春先と晩秋は北西や西風が強く吹きます。(会津川から郡山側へ)天気情報を見る際には、「風」も忘れないでチェックしてください。
※舘浜(たてはま)あたりの春、秋 注意です
※情報は常に更新されますので、実行にあたっては十分な調査と天気を考慮してください。
このホイッスルを首からぶら下げています
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